開催趣旨
有珠山は、1663年(寛文3年)の噴火以降、近年の2000年(平成12年)噴火までの約340年間で、30年から50年間隔で9回もの噴火活動がある活発な火山です。
2000年(平成12年)噴火時は、3月27日午前からの火山性地震の増加を受けて28日に災害対策本部が設置され、29日午前11時10分の緊急火山情報を受けて避難勧告・避難指示が発令されました。
3月31日13時7分、有珠山西山西麓からマグマ水蒸気爆発が発生し、噴火活動が開始しましたが、4月12日以降の活動は次第に小康状態となりました。
有珠山は、過去9回とも噴火前に火山性地震が増加する傾向があり、この前兆現象が発生すれば必ず噴火をしてきた火山としても知られています。
ただ一方では噴火口位置が山頂か山麓かなどは特定できず、山麓居住地での噴火の可能性もあり、災害防止、軽減のためには早期の避難行動が必須の火山でもあります。
2000年噴火以降、有珠山周辺1市3町では洞爺湖・有珠火山地域の自然や特性に正確な知識を有する人を「洞爺湖有珠火山マイスター」として認定する「持続可能な人づくり制度」が構築され、地域防災リーダーの育成と地域防災力の向上が図られ、有珠山と共生するための洞爺湖有珠山ジオパークと連携した地域の魅力発信の取組も根付いており、初めての「NIPPON防災資産」として優良認定されました。
洞爺湖町で開催される「2025火山砂防フォーラム」では、「洞爺湖有珠火山マイスター」による地元の子供達や観光客等への災害伝承や減災防災教育などの地域防災力向上に係る取組の発信等を行うと共に、最近の火山監視体制などを踏まえた「次の噴火に備えた地域の心構え」や変動する大地とともに歩むための「火山地域のサステナブルなまちづくり」などを話題として、未来に向けた地域住民や参加者の意識啓発や持続可能な取組みに繋げるための意見交換を行うものです。
開催テーマ
火山を知り、火山とともに生きる
『変動する大地とともに歩む ~洞爺湖有珠山~』
開催日程
プログラム | 日程 | 場所 |
---|---|---|
フォーラム |
フォーラム:令和7年10月30日(木) 現地研修会:令和7年10月31日(金) |
フォーラム:洞爺湖町 洞爺湖文化センター 現地研修会:洞爺湖・有珠山周辺 |
参加費
プログラム | 参加費 | 場所 |
---|---|---|
フォーラム | 4,000円 | 洞爺湖文化センター ※洞爺湖町周辺地域の行政職員を除く一般住民は参加無料 |
意見交換会 | 7,000円 | 洞爺湖万世閣 ホテル レイクサイドテラス |
現地研修会 | 災害遺構と砂防施設をめぐる有珠山半日コース 6,000円 |
|
近年の4回の噴火とその対策を知る洞爺湖・有珠山1日コース 7,000円 (昼食用意 各自現地払い) |
||
洞爺湖有珠山ジオパーク・アドベンチャーツアー体験コース 12,000円(募集人数40名限定、昼食 各自持参) |
主催
火山砂防フォーラム委員会(委員長:洞爺湖町長 下道 英明)
共催
有珠山火山防災協議会、洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会
後援
国土交通省、内閣府、環境省、気象庁、林野庁、北海道
協賛
(一社)全国治水砂防協会、(公社)砂防学会、(一財)砂防・地すべり技術センター、
(一財)砂防フロンティア整備推進機構、(一社)国際砂防協会、(NPO)土砂災害防止広報センター、
(NPO)防災情報研究所
お問合せ
2025火山砂防フォーラム幹事会事務局(洞爺湖町 総務部 総務課 自治防災室)
電話:0142-74-3000
Eメール:bosai@town.toyako.lg.jp